「私」と「私のアバター」が暮らす部屋
この作品は、フィジカル空間での生活とバーチャル空間での生活を結びつけるため、私と私のアバターが、同じデザインのコンテナハウスで暮らすことを想定しています。アバターの世界観を反映したバーチャルの部屋と同じデザインのフィジカルの部屋に私も暮らします。部屋はコンテナなので、車輪を付けるとトレーラーハウスとなり、気分や季節に合わせて簡単に引っ越すことができます。また、ソーラーパネルや水循環システム、コンポストトイレを活用すれば、インフラとの接続も不要になりますし、住宅が建てられない場所にも引っ越すことができるでしょう。しかし、頻繁に引っ越しをすると各地に住む友人との関係が薄れてしまいます。そこで、メタバースを通じて私のアバターが住む部屋に友人を招き、フィジカルの部屋とバーチャルの部屋をカメラとスクリーンで繋ぐことで、遠く離れた友人と、ヘッドセットを着けることなく、自室で会うことができるようになります。またキッチンや家具をサイドのニッチに納めることで、カメラが空間全体を捉えられるようになり、さらにスクリーンを通じてアーチ型のニッチが連続して見えることで心地よいリズムを作ります。
作者名:oji_chang/nako